「つらつらと」の意味・使い方・類義語を紹介!対義語・誤用例も紹介!

ブログ・コラムのような文章媒体に触れると、「つらつらと」の文言を見かける場合がありますよね。

「つらつらと」は本来、ポジティブな意味の語句です。「つれづれ」「漠然と」のように異なるニュアンスの言葉と混同する誤用例もあり、正しく理解する必要があります。

「つらつらと」の意味・使い方・類義語を紹介!対義語・誤用例も紹介!

以上を踏まえ、当記事では「つらつらと」の正しい意味・使い方・組み合わせフレーズなどを紹介します。ぜひ最後までお読みください。

この記事の内容

「つらつらと」の意味を紹介!

「つらつらと」の意味を紹介!

「つらつらと」は副詞「つらつら」+助詞「と」を組み合わせた語句です。

副詞「つらつら」とは、よくよく・じっくり・念入りといった意味合い。助詞「と」につなげて、後に続く動詞を修飾します。

「つらつらと書き連ねる」「つらつらと綴る」のように、後続の動詞と組み合わせて使うのが一般的です。

「つらつらと」の使い方を解説!

「つらつらと」の使い方を解説!

現代語における「つらつらと」は、「つらつらと書き連ねる」「つらつらと綴る」のように書き言葉として使うのが一般的です。

「つらつらと考える」「つらつらと述べる」のように話し言葉としても使えるものの、状況によっては相応しくない場合があります。

たとえばビジネスシーンで外部の相手に対して積極的に使うのは望ましくありません。

というのも、「つらつらと」は懸命に・長々とといった身の上話のニュアンスを含むため。相手に対して恩着せがましい、ネガティブな印象を与えてしまいます。

「つらつらと」を使った組み合わせフレーズもチェック!

紹介した意味・使い方に基づき、「つらつらと」を使った組み合わせフレーズをチェックしましょう。主なフレーズは以下の通りです。

つらつらと書く・つらつらと綴る

「つらつらと書く」「つらつらと綴る」は、じっくり書く・念入りに書き綴るといった意味合いを表します。

「つらつらと綴る」の方が書き言葉として格調高く、読み物に相応しいトーンです。

一方、「つらつらと書く」は表現として直接的で明快であり、ブログ・SNSのような軽いタッチの文章媒体に適しています。

つらつらと書き連ねる

「つらつらと書き連ねる」は、長々と書き続ける意味合いの表現です。

「書き連ねる」には文語調の響きがあるため、話し言葉としては相応しくありません。

ブログでの使用を想定する場合は、運営の方向性によって左右されます。

大人向けの重みのあるトーンであれば適合するものの、若者向けの軽いトーンで統一したい場合は、採用しない方が無難です。

つらつらと考える

「つらつらと考える」とは、じっくり考える・熟考するといった意味を表します。

比較的平易な言い回しであり、書き言葉に限らず日常会話の中でも使って構いません。

反面、文語調の媒体には不向き。文章媒体で使う場合はブログ・SNSまでに留めましょう。

つらつらと話す

「つらつらと話す」とは、根を詰めて話す・入念に諭すといった意味合いです。

平時の話し方とは区別して、説得する・諭すように語りかける場合に適しています。

文章媒体での扱い方・トーンのみなし方については、「つらつらと考える」と同様です。

「つらつらと」の誤用例・対義語は?

先述したように「つらつらと」は本来、ポジティブな行動につなげるための副詞です。

反対の意味やネガティブなニュアンスと誤解する例もあるため、主な誤用例・対義語を紹介します。

つれづれ(徒然)

「つれづれ」は兼好法師の『徒然草』で有名な語句です。

「つれづれ」とは、手持ち無沙汰・とりとめのないといった意味合い。名著とされる『徒然草』も、元々は日々のとりとめのない内容を書き綴った作品です。

語感こそ似ているものの、「つらつらと」とは本質的に真逆の語句と言えます。

ぺらぺらと

「ぺらぺらと」は口語表現のひとつで、安易に・軽々しくといった意味合いです。

「英語ペラペラ」のような用法とは異なり、「ぺらぺらと」の場合はネガティブな意味で使われます。

具体的には本来口外すべきではない内容を軽はずみに話してしまうといった、好ましくないニュアンスです。

いい加減に

「いい加減に」は雑に・手抜きしてといった否定的な意味合い。「つらつらと」の対義語に相当します。

比較的平易で使われやすい語句であり、本気でないさまを表すのに適しています。

「つらつらと」の類義語・言い換え表現を紹介!

「つらつらと」の代表的な類義語・言い換え表現は以下の3つです。参考にお役立てください。

入念に

「入念に」は念入りに・丹念にといった意味合い。抜かりのないよう慎重に取り組む姿勢を表します。

「つらつらと」と同様に動詞と組み合わせて使うのが一般的で、後続の動詞を強調する副詞です。

切々と

「切々と」とは心を込めて・丁寧にといった意味合い。感情的な意味合いだけでなく、シンプルに親切で丁寧なさまを表す場合もあります。

一般的には心を込めて取り組む意味合いのイメージが強いため、誤解を避けたい場合は別の表現を選ぶ方が無難です。

よくよく

「よくよく」はじっくり・十分にといった意味合いの副詞。

多くの場合は「よくよく考える」のように、思考に関する動詞と組み合わせて使われます。

「熟考する」のような書き言葉と比べて平易な印象を与えるため、ブログ・SNSなどの文面でも使いやすいです。

「つらつらと」の英語表現

最後に、「つらつらと」の英語表現を紹介します。

・“carefully”(注意深く・慎重に)
(例)
He handled it carefully.
(彼は慎重に取り扱った)

・“deeply”(深刻に・徹底的に)
(例)
She deeply devoted to draw a picture.
(彼女は絵画を描くのに徹底して打ち込んだ)

まとめ

「つらつらと」は安易に使えない語句のひとつです。

正しく理解しないまま思い込みで発言すると、誤解を招く可能性があります。

当記事で解説した内容を踏まえ、「つらつらと」を正しく運用しましょう。

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