「安請け合い」の意味・使い方を解説!ことわざ・読み方・言い換え表現も紹介!

人からの頼みを安易に引き受けてしまうさま・行為を「安請け合い」といいます。

いざ取り組んでみると身の丈に合わない仕事内容だったり、プライベートの時間が犠牲になったりと、割に合わない場合もしばしばです。

「安請け合い」の意味・使い方を解説!ことわざ・読み方・言い換え表現も紹介!

当記事では「安請け合い」の意味・使い方のほか、安請け合いする人の特徴・頼まれた際の断り方などを紹介します。ぜひ最後までお読みください。

この記事の内容

「安請け合い」の意味・読み方を解説!

「安請け合い」の意味・読み方を解説!

「安請け合い」の読み方は「やすうけあい」です。品詞は名詞であり、軽々しく引き受けるといった意味を表します。

基本的にはネガティブなニュアンスで、身の丈に合わない仕事を請け負う状況が前提。

分不相応な仕事を安易に引き受ける分、本来やるべき仕事がかえって疎かになる事例も少なくありません。

「安請け合い」する人の特徴・傾向をチェック!

「安請け合い」する人の特徴・傾向をチェック!

「安請け合い」しがちな人に共通する特徴・傾向をまとめると以下の通りです。参考にお役立てください。

責任感が強い

「安請け合い」する人の多くは、責任感の強いお人好しです。人が困っていると見て見ぬ振りできず、自分の力で助けたいと考えます。

本来は自分の責任を果たすのが優先事項であるものの、プラスアルファで他人の責任まで背負う形になりがちです。

頼られることに喜びを感じる

「安請け合い」する人には、頼られることに喜びを感じる傾向があります。

というのも自分には他者に頼られるだけの価値・力量があると認識し、存在意義を感じるため。

いわゆるお人好しのタイプに多い傾向であり、場合によっては悪用される可能性もあります。

見返りを期待する

依頼者からの見返り・評価などを期待し、安請け合いするパターンも珍しくありません。

上述のような責任感や優しさとは異なり、計算に基づく行動様式です。

注意点として安請け合いした本人は計算高いと自認しているものの、実はメリット・デメリットを正しく認識できていない場合もしばしば。

見込まれるメリットのみを追求し、作業に伴う労力・機会費用といったデメリットを見落としている可能性も考えられます。

「安請け合い」の使い方を紹介!

「安請け合い」の具体的な使い方は、以下の2パターンです。

・「安請け合いする・安請け合いしない」のように、名詞+するの組み合わせで運用
・行為として客観的に表現する場合は、名詞「安請け合い」で運用

共通するポイントとして、「安請け合い」はあくまで名詞であり、活用しない点が挙げられます。

「安請け合い」の類語・言い換え表現は?

「安請け合い」の代表的な類語・言い換え表現は以下の2つです。各表現について詳しく解説します。

安易に引き受ける

「安易に引き受ける」は「安請け合い」の代表的な言い換え表現です。

提示された用件・相談事などに対して後先を深く考えず、いい加減な気持ちで引き受けるさまを表します。

「安請け合い」との違いとしては品詞が挙げられ、「安易に引き受ける」は動詞です。

軽率に受け入れる

「軽率に受け入れる」とは、相手の申し出・提案などを深く考えず、浅はかに承諾する行為。

受け入れるまでの思考プロセスが生半可であり、リスク・コストといったデメリット面に対する考慮が十分でない場合が多いです。

「安請け合い」を噛み砕いた表現であり、特に説明が求められる状況でなければ「安請け合い」で済ませる方がシンプルと考えられます。

安請け合いしないためのコツ・断り方とは

安請け合いしないためには若干のコツが必要です。上手な断り方とあわせて紹介します。

安請け合いしないためのコツ

安請け合いを避けるには、以下のポイントを守りましょう。

・自分のキャパシティを客観的に把握する
・請け負った場合のメリット・デメリットを明確にする
・やるべきことの優先順位を明確に

上記のポイントを網羅できていない人ほど、安請け合いする可能性は高まります。

安請け合いしないための断り方

安請け合いしないための断り方としては、以下の要領が代表的です。

①都合が付かない・バッティングしているといった旨を説明する
②想定相場以上の対価・見返りを要求する

①は体よく断るための常套手段で、方便でも自分の都合を優先したい場合に適しています。

②は、メリット・デメリットを明確化したい場合に効果的。合理的でドライな印象を与える一方、条件次第では折り合える可能性も示せます。

「安請け合い」のことわざ・例文を紹介!

紹介した基礎知識に基づき、「安請け合い」のことわざをチェックしましょう。例文もあわせて紹介します。

安請け合いの銭失い

「安請け合いの銭失い」は、「安かろう悪かろう」とよく似た意味合いのことわざです。

安くて質の悪い品物を購入してもすぐ傷んでしまい、結局は無駄金になるといった意味合い。

仕事を例に挙げると、競合相手よりも安い価格で仕事を受注しても、質の悪い素材やサービスを提供する形になり、結局は双方とも満足できない取引になる可能性があります。

例文

人気の100円ショップで容器を購入したが、すぐに壊れてしまった。
材質も健康面でのリスクを指摘されているものだったため、安請け合いの銭失いである。

安請け合いは当てにならぬ

「安請け合いは当てにならぬ」は、二つ返事で安易に引き受けるような者の仕事ぶりは期待すべきでない、といった意味合い。

八方美人で調子良く振る舞っていても、いざという時には頼りにならない人物がいる事実を表すことわざです。

自分自身を顧みて安請け合いの事例がある場合は、人から当てにされていない可能性があるものと考えましょう。

例文

高田君に資料作成を頼んだところ快諾してくれたが、期限を過ぎても一向に提出されない状況だ。
安請け合いは当てにならぬ。

まとめ

「安請け合い」はリスク管理の上で欠かせないキーワードのひとつです。

請け負う側・発注する側のどちらにとっても、「安請け合い」は避けるべき事象。
「安請け合い」の語句を知らない場合、概念についても理解不十分の可能性があります。

ぜひ当記事の内容を参考に、「安請け合い」を適切に運用しましょう。

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