「貴法人」の意味・使い方・注意点を解説!法人の具体例・英語表記も紹介

相手方の会社・企業を指して「貴社」「御社」と呼ぶ場合がありますよね。

NPO法人のように、対象が会社・企業以外の法人である場合はどのように呼ぶべきでしょうか。

「貴法人」は会社・企業以外の法人に対する呼称です。そもそも聞き慣れない方や、使い方がわからない方もいらっしゃるでしょう。

当記事では「貴法人」の意味・使い方・主な対象などを解説します。盛りだくさんの内容を紹介しますので、ぜひご一読ください。

この記事の内容

「貴法人」の意味・使い方を紹介!

「貴法人」の意味・使い方を紹介!

はじめに「貴法人」の意味・使い方を紹介します。詳細は以下の通りです。

「貴法人」は「貴方の法人」という意味

「貴法人」とは「貴方の法人」の意味を表します。「貴社」との違いは会社・法人のみであり、考え方は同じです。

「貴社」「貴方」と同様に相手を敬うニュアンスが含まれるため、トーンを敬語調に整える必要があります。

相手が会社ではなく「法人」の場合に使用する

先述の通り、「貴法人」の対象はNPO法人・社団法人・社会福祉法人といった企業以外の組織に限られます。

株式会社・有限会社などの企業も法人ではあるものの、営利目的の法人である点から会社・企業と呼ぶのが一般的。

一方、非営利目的の法人団体は企業とは区別して「法人」と呼ばれています。

「貴法人」を使う際の注意点

「貴法人」を使う際の注意点

「貴法人」は書き言葉で使うのが一般的であり、話し言葉としては相応しくありません。

例えば企業面接の場合、志望会社に対する呼称は「御社」が一般的。対面で「貴社」と呼ぶと必要以上に堅苦しい印象を与えてしまいます。

同様に、相手方が法人の場合は「御法人」と呼ぶのが適切です。面接においてチェックされるポイントの1つなので、ぜひ覚えておきましょう。

「貴法人」の呼び方が適切な法人の例は?

「貴法人」の呼び方が適切な法人は、実のところ少なくありません。主な法人の例を5つに分けてピックアップします。

社会福祉法人

社会福祉法人は公益法人の1つで、社会福祉法第22条に基づく組織です。

障害者・高齢者などを対象とした福祉施設のほか、病院・診療所といった医療機関を運営します。

医療法人

医療法人は医療・介護施設の運営主体です。

厳密には医療法人社団・医療法人財団の2つに分かれ、一定の要件を満たし認定を受ければ社会医療法人とみなされます。

税理士法人

税理士法人とは、2名以上の税理士が共同で設立した法人です。

個人の税理士でも設立できる税理士事務所とは異なり、要件として2名以上の人員が求められます。

内容としては企業と同じであるものの、株式会社ではなく「法人」とみなされます。

大学

大学は教育基本法・学校教育法に基づいて定義された機関です。

経営・収支・会計の概念はあるものの民間企業とは区別し、公益性が高い点から法人とみなされます。

一般社団法人

一般社団法人とは、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律に基づいて設立された非営利法人です。

非営利法人と営利法人の違いは、利益分配の有無。

株式会社のような営利法人は利益処分として株主に配当を行う一方、非営利法人の場合は余剰利益の分配を行わず翌期に繰り越します。

「貴法人」以外の法人に対する呼び方は?

法人に対する呼び方は「貴法人」「御法人」以外にもあります。主な呼び方は下記の2つです。

貴団体

協会・公団・研究所・社団法人のような団体組織に対しては、「貴団体」と呼ぶ場合があります。

法人以外の団体に対しても使えるのも特徴の1つです。

貴財団

財団法人に対しては「貴財団」と呼ぶ場合があります。

「貴団体」の場合とは異なり、財団法人の場合は法人であることが前提のため、「貴法人」と呼んでも構いません。

「貴法人」を使った例文3選!

紹介した知識を踏まえ、文章の中に「貴法人」を組み込んでみましょう。例文を3つピックアップします。

例文

以上が貴法人に対する志望動機です。ご検討のほどよろしくお願いいたします。

例文

貴法人におかれましてはますますご清栄のことと、お慶び申し上げます。

例文

貴法人の見解をうかがいたく、質問させていただいた次第です。大変お手数ですが、ご回答いただければ幸いです。

「貴法人」の英語表記もチェック

「貴法人」の英語表記は下記の2つが代表的です。

your company

your shrine

“company”が会社・組織などを指すのに対し、“shrine”は器・入れ物を表します。

“shrine”は聖堂・聖廟・神社と和訳される場合があるように、「品位の高い器」という意味です。

以上を踏まえ、「貴法人」のニュアンスに一番近いのは“shrine”であると考えられます。

まとめ

「貴法人」は企業間の取引ではあまり使われない一方、行政・医療機関・教育機関などではしばしば使われる言葉です。

当記事を参考に、ぜひ「貴法人」の正しい使い方を身に付けてください。

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