口語の「後で」をビジネスで使える言い回しにした場合、「後ほど」が当てはまります。
「後ほど」とは、どのくらい後を指すのでしょうか。例えば日をまたぐくらい後の場合は、「翌日」のような別の表現が適切です。
上記のような視点を踏まえ、当記事では「後ほど」の意味・程度・使い方・組み合わせフレーズなどを紹介します。
盛りだくさんの内容をまとめましたので、ぜひお読みください。
「後ほど」の意味を紹介!
はじめに「後ほど」とはどのような意味を表すのかを紹介します。ニュアンス・程度についても触れますのでご確認ください。
「後で改めて」のニュアンス
「後ほど」は「後で」を丁寧に表現した言葉です。
品詞は副詞であり敬語表現には分類されないものの、主に目上の相手に対して使います。
「後で改めて」「仕切り直して」に近いニュアンスだと考えるとわかりやすいです。
具体的にはどれくらい後のこと?
「後ほど」の範囲は明確に定義されていないものの、「当日中に改めて機会を作る」といった使い方が一般的です。
翌日以降の場合は「明日」「後日」のように明示するのがマナー。
仕切り直しの機会が当日中でも、相手を待たせる状況が予想される場合は「17時ごろ」「20時に」といったように明示する方が親切です。
「後ほど」の使い方を解説!
紹介した「後ほど」の意味を踏まえ、具体的な使い方を解説します。詳細は以下の通りです。
表記は「後ほど」「後程」どっち?
「のちほど」の表記は「後ほど」が一般的です。
「後程」でも誤りではありませんが、文面の上で副詞とわかりやすいのは「後ほど」であると考えられます。
「後ほど」は誰に使う?
「後ほど」を使う対象は取引先・上司といった目上の相手が中心です。
先述の通り、「後ほど」は敬語表現ではないものの表現としてやや堅苦しく、同輩・後輩・友人などには適していません。
「後ほど」を使う主な場面
「後ほど」を使う主な場面として、下記のような例が挙げられます。
当日のアポイントメント(商談・面談ほか)
退勤後の飲み会・サークル活動など
電話連絡の結びに
「後ほど」を使った組み合わせフレーズを紹介!
基礎知識を踏まえ、「後ほど」を使った組み合わせフレーズを考えてみましょう。主なフレーズは下記の2つです。
後ほど連絡します
「後ほど連絡します」は主にビジネスで使われるフレーズです。
例えばしばらく状況が進展しない場合や、一旦解散してから仕切り直したい場合などに使います。
より丁寧に伝えたい場合は「後ほど連絡いたします」と表現するとスマートです。
後ほどよろしくお願いします
「後ほどよろしくお願いします」は、後刻改めて機会を持つ前提で使う一言。
電話連絡よりは商談・面談など、直接会って話をする状況を想定する場合に適しています。
「後ほど」の同義語・対義語は?
「後ほど」には同義語・対義語があります。それぞれ1つずつピックアップしますので、参考にお役立てください。
同義語|後刻
後刻(ごこく)は後の時刻・時間帯という意味です。
時を表す「刻」が含まれる点からも、後の時刻に回し日をまたがないニュアンスが強調されます。
対義語|先ほど(先程)
「先ほど」は「後ほど」の真逆の意味を持つ言葉。「先刻」もしくは口語「さっき」と同じ意味を表します。
「後ほど」「後程」の関係と同様に、「先程」よりも「先ほど」と表記する方が一般的です。
「後ほど」の例文3選!
紹介した知識を応用し、実際の文章に「後ほど」を組み込んでみましょう。例文を3つピックアップします。
例文
ご連絡ありがとうございます。ご相談の旨、承知いたしました。後ほど伺いますのでしばらくお待ち願います。
例文
18時にいつものレストランですね。承知しました。後ほどお会いしましょう。
例文
後ほど改めてお電話させていただきますので、一旦失礼いたします。
「後ほど」の英語表現もチェック
「後ほど」を英訳すると“later”です。“later”を使った英語表現を2つ紹介しますので、参考にお役立てください。
後ほど連絡します
“I will contact you later.”
“I will get back to you later.”
後ほどよろしくお願いします
“See you soon.”
“Looking forward to seeing you. ”
まとめ
「後ほど」は目上の相手とのコミュニケーションに欠かせない言葉です。
短い一言で敬意を表せるだけでなく、軽い挨拶言葉としても使えます。
当記事を参考に「後ほど」を上手に活用してください。