手帳はスケジュールを管理するだけのアイテムではありません。手帳を上手に使えば、自分のライフスタイルを見直したり、体調を管理することもできます。
ここでは、一歩進んだ手帳の有効な使い方について掘り下げて考えます。
手帳で、1週間・1ヶ月を俯瞰する
手帳は1日のタイムスケジュールやタスクを管理するのに役立ちますが、1週間・1ヶ月の行動を俯瞰してライフスタイルを見直すこともできます。具体的に考えてみましょう。
無理なスケジュールを組んでいないか見直す
予定を立てるときには大丈夫と思っていても、いざ見直してみると時間の区切りを細かくしすぎていることがあります。
特に人と会う時には、相手に対して失礼のないように余裕を持ってスケジュールを立てるべきです。
予定を変更する場合、他の人が関わる予定であれば、急な変更は迷惑をかけてしまうため、週末に翌週のスケジュールを概観して見直すのが良いでしょう。
また、この日この週は、ひたすら業務に打ち込むべき期間なのか、それとも人に会ったり外に出たりして自分を広げる期間なのかを考えながら手帳を見ることも大切です。
業務の納期や、ボリュームを考慮に入れて無理のないスケジュールにしましょう。
手帳で体調を管理する
良い仕事をするためには、健康な身体でいなければなりません。どんなに忙しくても、バランスの取れた食事や十分な睡眠など基本的なことをきちんと行うことで、毎日元気でいることができます。
その点、手帳を使って一定の期間を俯瞰すれば生活の乱れをチェックすることができます。
特に、仕事が終わった後のプライベートな予定の場合、平日あまり遅くまで活動するなら、翌日の仕事に響いてしまうかもしれません。
スケジュールを詰め込みすぎると、身体だけでなく心も疲れてしまいます。不必要にストレスを抱えないようにするためにも、手帳を使って定期的に自分のライフスタイルを見直しましょう。
その予定は本当に“ため”になるか
手帳を見直すことは、人間関係を見直すのにも役立ちます。もちろん人付き合いは損得ではありません。それでも、限られた時間の中で誰といつ会ってどんな話をするかは、じっくり選択すべき事ではないでしょうか。
1時間、新鮮でポジティブな話を聞くのか、それとも誰かの愚痴を延々と聞くのか、単純に考えてどちらの時間が自分のためになるかは言うまでもありません。
そもそも手帳は、自分の時間を大切にする管理する為のアイテムです。どんな人付き合いをするのかは、人生においてとても重要なこと。スケジュールを俯瞰して、見直せる点はないか熟考しましょう。
美しい書き込みを心がけよう
手帳は、ただ書いてあることが分かればいいという物ではありません。努めて丁寧な字を書き、後から見て美しい状態にしておくことで、その価値を高めることができます。
価値が高まれば、活用しようという気持ちになり自然と手帳を使おうという意識が高まります。
色分けという方法
黒を含め3色ほどの色を使い分けると、美しく仕上げることができます。どのように分けるかは、自分なりに考えましょう。
例えば、仕事とプライベートで色分けをするまたは、黒で書き込んでいる予定に変更があった場合は青で訂正する、重要な予定は赤で書き込むといった具合です。蛍光ペンでマークするという方法もあります。
付箋紙を使う方法
書き込む枠があまり大きくない場合は、上から付箋紙を貼るという方法もおすすめです。
文具店に行くと手帳用の付箋紙が販売されています。剥がれにくく、ちょうど良い大きさのものを選び、修正や追加事項を書いて貼り付けます。適度に付箋紙を使用すれば、手帳の中身を整然とさせることができます。
まとめ
手帳にどれほど細かく記入するかを決めておくことも重要です。タイムスケジュールに食事や休憩時間まで書き込み、それ通りに生活しようとすると窮屈さを感じ、手帳を見るのが嫌になるかもしれません。
手帳に管理されるのではなく、自分が手帳を使って自分を管理するというのが目的であることを忘れないようにしましょう。
いつも手帳を手元に置いておくことは大切ですが、見る時間を決めておき不必要に縛られないようにしましょう。
手帳の紙面を美しく保っておけば、見やすいだけでなく手帳の価値を高めることができるので、より有効に活用できます。
それでも最初から完璧な管理はできません。無理なく自分に合った使い方ができるようになるまでには、試行錯誤が必要です。
定期的にカスタマイズして、オリジナルの手帳と長く付き合いましょう。