ビジネスの上では、紹介は人間関係を構築していき人脈をつくり人間関係の幅を広げていくためには必要不可欠で重要なものです。
ビジネスシーンでは、紹介することも、またされることにも経験を積み慣れておかなければなりません。
紹介は、ビジネスシーンで、面識を持っていない者それぞれを引き会わせる役回りを行うものです。
スムーズに仕事を展開するうえでも、人物紹介の際の礼儀をインプットしましょう。
紹介の基礎知識
そもそも紹介がなぜ重要なのか、また紹介の基本的マナーはどういったものかをお伝えしていきます。
紹介の基本
お互いの面識がない者それぞれを引き合わせるケースでは、実は紹介する順番を意識することが重要になります。
名刺交換の際には目上の人を先に考えますが、紹介するときには身近な人間を先に紹介します。
また自社の社員と取引先やお客様を引き合わせる時には、自社の社員を先に紹介するのがベターです。
取引先同士を引き合わせる時には、より緊密に取引のある方を先に紹介するといいですね。
どちらともほとんど一緒の取引をしている場合は、その人の年齢や肩書き等を検証した上で、格が下の方から最初に紹介しましょう。
面識のない者それぞれを引き合わせる際には、お互いの紹介に限定してするのではなく、紹介することになったバックグラウンドを説明するなど、両者が付き合いを深めやすいように中間に入る事が求められます。
また、面識の無い者それぞれを引き合わせる時には、前もって両方に断りをいれておいた方が良いでしょう。
紹介の仕方
ビジネスを続けていく上で、人間関係の範囲を広げるのが「紹介」です。
ビジネスシーンでは、紹介したり紹介されたりという機会が多くなってきます。
紹介によって人脈が広がりますし、ビジネスチャンスも多くなるでしょう。また成長にも役に立つのは間違いありません。
どの順番に紹介したら良いのかは、上記したように仲介者との関係の深さを参考にします。
紹介の場では、仲介者は双方のセンターに立ち、手のひらを上に向けて紹介される人を指すようにしましょう。
続いて、社名・部署・役職・氏名を伝えればOKです。
できるビジネスマンとしては、ここはスムーズに流れるようにしたいものです。
紹介の段取り
紹介を頼まれたときには、まずは相手に連絡をして、○○さんより紹介を依頼された旨を伝えて可能かどうかを確認します。
もし紹介がOKだった場合は、日程や場所を決めましょう。
両者を引き合わせる際は、紹介を依頼された方から先に紹介してください。
また、そもそもなのですが、紹介をお願いされた際には、紹介を請け負って問題ないのかどうか検討してから引き受けるようにしてくださいね。
紹介される方には鬱陶しいなどのケースもありますので、軽率に請負わないほうがいい場合もあります。
もし、紹介を拒否された場合は、依頼した人にその事情を連絡することになると思います。ソフトに伝えられるように気を遣い理由を付け加えましょう。
紹介する際の心得
紹介するのは、ただ単に人と人を合わせれば良いというものではありません。
紹介したという責任を持ってその場の雰囲気を作ることまでやりましょう。
紹介することになった理由
お互いを紹介することとなった理由を伝えることを忘れないでください。
面識の無い人それぞれを引き合わせるのですから、同席してもらうことになった理由については説明が必要と認識しましょう。
お互いが、紹介されたことによりメリットが生じることを理解してもらう事で、おのずと会話は弾むものとなります。
紹介したもの同士のコミュニケーション
仲介者が途中で座を離れるのは避けた方が良いでしょう。お互いが初対面同士ですから、なかなか会話も盛り上がらずコミュニケーションがとれなくなる可能性があります。
せっかくの機会ですから、コミュニケーションは成立させたいものです。できるだけ最後まで付き合うようにしてくださいね。
信頼感が生まれるように準備
仲介者になったら、細心の注意を払って会話をすすめていきましょう。大抵、触れられたくない事やその場では出してほしくない話題があるはずです。
両者を知る仲介者が、そういった内容にならないよう気を配ることも大切です。
逆に、両者が互いに興味を持ちそうな仕事のうえでの逸話や裏話なを紹介すると、会話が弾みやすいです。
お互いが信頼感を得られ、コミュニケーションがとれるように、それらの話題を予め準備しておく方が良いでしょう。
紹介する順番のマナー
紹介する順番については上記しましたが、1対1とは限りません。
また紹介者同士の立場もいろいろあります。色々なシチュエーションでも紹介の順番について学んでいきましょう。
紹介する順番
いくつかの紹介のパターンをご紹介します。
先に紹介 | 後で紹介 |
社内の人 | 社外の人 |
紹介を依頼した側 | 紹介される側 |
交際の深い人 | 交際の浅い人 |
1人 | 複数 |
身内や家族 | 他人 |
いろいろな紹介の順番
役職が違う場合は、役職の下の人を、役職の上の人に先に紹介します。
また、歳が違うケースでは年下の人を年上の人に先に紹介します。
役職も歳もだいたい同じような時には、自分との関係の親しさが優先です。親密な人を付き合いの浅い人に先に紹介します。
紹介する人が男性と女性だった際には、基本的には男性を女性に先に紹介しますが、役職や歳が大幅に違う場合は、女性を先に紹介した方が良いでしょう。
複数の人に一人を紹介するケースでは、先に一人を複数の人に紹介し、その後複数の人を一人に紹介します。
複数の人同士を紹介する場合は、ある程度順番に固執することなく、どんどん全員を引き合わせ紹介する感じでも良いでしょう。
まとめ
ビジネスにおける「紹介」は、人脈も広がりそれにつれて営業にもつながるという重要な行為です。
きちんと基本とマナーを学び紹介を重ねながら、あなたも紹介してもらうことで、どんどん人脈を形成しましょう。