今は携帯電話もかなり普及しているので、社員の家族から会社に直接電話があるということはあまり無いかもしれませんが、全く無いとは言い切れません。
緊急な用件であったり、小さな子供が何かの理由でかけてくることもあります。
子供の電話だからといって適当に扱うのではなく、会社の業務であるという意識を持って丁寧に接することが大切です。
この場合、子供の年齢に応じた対応が必要かもしれません。では対応方法を大まかな年齢別に見てみましょう。
子供が小学生以下の場合
まず小学校低学年の場合は、分かりやすくゆっくりと話すのが鉄則です。通常大人に対して使う「お世話になります。」も「こんにちは。」などに変えた方が良いでしょう。
そして外出中であれば、「お父さん(もしくはお母さん)は、今お出かけしています。」と伝えます。それから、
「会社には12時ごろに戻ることになっています。」と戻り時間も伝えてあげましょう。
日常的にかけてくるわけでは無い限り、どんな用件かは聞いた方が良いかもしれません。
例えば「お父さんに何か伝えましょうか?」と尋ねてみることができます。そして、電話が終わったなら、なるべく早く担当者に伝えます。
小学校高学年の場合はどうでしょうか?相手がしっかりした言葉遣いをしているようであれば、「いつもお世話になっております。○○さんは外出されていて、12時頃戻る予定です。」と、こちらもきちんと話しましょう。
それでも、やはり相手は小学生ですから、電話をかけてくるにあたっても緊張している場合があります。
聞き取れるように、ゆっくり話すのが良いでしょう。すぐに代われる時は、「すぐに代わりますので、少し待っていてくださいね。」と言って保留にします。
子供が中学生以上と思われる場合
調べない限り、電話では相手の年齢をはっきり知ることはできません。男の子で、声変わりが始まれば、中学生と高校生の差はわからないかもしれません。ただ、大人では無いことは、ぎこちない受け答えですぐに気づくでしょう。
中学生以上であれば、大人と同じように接します。小学校高学年の場合と同じように、「お世話になっております。○○さんは外出されていて、12時頃のお戻りと聞いております。」と伝えます。
小さな子供であれば、何と無くかけて来たということもあるかもしれませんが、このぐらいの大きさの子供であれば、何か緊急の用事ということも考えられます。
携帯電話にかけることもできたはずですから、急ぎの用件なのに連絡がつかなかったので、止むを得ず会社の電話にかけて来た可能性もあります。
外出中であれば、「お急ぎであれば、連絡を取ってみましょうか?」と提案することができます。外出に同行者がいれば、携帯を忘れていても連絡がつくかもしれません。
また、外出先がいつも訪ねている取引先であれば、電話の内容によってはその会社に連絡することもできます。
家庭の事情は様々です。子供がかけてくるということは、片親家庭の場合や、配偶者が電話できない状況であるなど、いろいろなケースが考えられます。
大人であり社会人であるこちら側が、一歩踏み込んだ配慮をすることが重要です。
まとめ
上司や同僚の子供から電話がかかってくる場面というのはそう頻繁には無いかもしれませんが、いざかかって来たときの対応については日頃から考えておきましょう。
相手が子供だからといって、幼稚な言葉を使ったり、砕けた話し方をしないように気をつけましょう。
また、ある程度大きな子供については、極端な子供扱いを不快に感じる場合もあります。
会社である限り、電話をかけて来た人に対する応対はあくまで業務の一環ですから、プライドを持って丁寧な対応に徹しましょう。
小学生にも、優しくて丁寧な対応か、冷たくて不機嫌な対応かは分かりますし、中学生であれば、親の会社がどんな会社なのかという視点で、話を聞いていることも十分考えられます。
相手が子供であっても、会社の顔として、好印象を残せるよう努力しましょう。