最近ではあまり見かけなくなりましたが、携帯電話が出始めの頃は、電車の中、歩きながらなどあちらこちらで携帯電話を使っておしゃべりをしている人が多かったです。
携帯電話での声は、相手の声が聞こえにくいこともあって、自然と声が大きくなってしまう傾向にあり、周囲の人に迷惑になる場合があります。
では、携帯電話が必要不可欠になった今、ビジネスの世界ではどのような点に気を使えば仕事をスムーズに進めることができるか、その方法をみていきましょう。
まずは、携帯電話の使い方を覚えておく
携帯電話の使用にあたってまず必要なことは、自分が持っている携帯電話の使い方をしっかりと把握しておくことです。
特に、着信音、マナーモード、留守番電話機能に加えて、機内モードも確認しておきましょう。
着信音
現在では、さまざまな着信音をダウンロードすることができますので、自分の好きな着信音にしている方も多いと思います。
ただし、いくら欅坂46のファンだといっても会社の携帯電話に「僕は嫌だ!」と流れてくれば、さすがに仕事仲間もびっくりするのではないかと思います。
ビジネスの現場では一般的に使用されている着信音に設定しておくのがビジネスの基本です。
マナーモード
会議や打ち合わせ中など、音を鳴らすと周囲に失礼になる場所では、携帯電話をマナーモードにしておくことも対策の一つです。
そういった場所で着信音を鳴らすと、周囲に迷惑をかけるだけでなく、「あそこの会社の社員はマナーがなっていない」と、会社の信用に傷をつけかねないからです。
マナーモードでも機種によっては振動音が周囲に聞こえる場合があったりします。
重要な会議の最中には周囲の人も気が散ってしまうことになりかねませんので注意が必要です。
留守番電話機能
最も利用価値が高いのが留守番電話機能です。会議の前に留守番電話機能に切り替えておくことで、先方が誰かや電話連絡内容をいち早く把握することができるというメリットがあります。
ただし、携帯電話会社の契約内容によっては留守番電話機能が有料であったりしますので、そこは業務上の重要性や、受信回数などの費用対効果の検証が必要です。
機内モード
着信音や振動音を避けるために全面的に携帯電話の電源を切るという選択肢もあります。ただし、再度電源を入れるとなると立ち上げ時間を有するなど、忙しいビジネスパーソンにはもったいないと感じることもあります。
そこで利用価値のあるのが機内モードです。機内モードですと電話、SNS、インターネットなどからの受信は遮断されますので、着信音に関する心配はありません。
機内モードを切ればすぐに回線がつながります。ただし、自分で設定した「タイマー機能」は作動しますのでご注意ください。
電源を切る
電源を切った状態から立ち上げまで、携帯電話の機種にもよりますがほとんどが1分程度だと思います。
重要な会議などで要らぬ中断を強いよりも、少々の不便は当たり前のこととして受け止めることをおすすめします。
電車の中では携帯電話の会話は不快に感じる!?
電車の中で2人で会話をしている方々の声の大きさとあまり変わらない場合でも、携帯電話での会話は不快に感じてしまいます。
会話の片方の話だけが耳に入る携帯電話は、会話そのものが成立していない一方的な「声」だけが聞こえるからです。
最近は、SNSが主流になり、「おしゃべり」は指先でおこなう方が多くなったので、その不快さを経験することもほとんどなくなりました。
しかし、まだまだ電車の中で「周りの方のご迷惑となりますので、携帯電話での通話はお控えください」というアナウンスは依然残っています。
携帯電話を使うときのマナー
以下に、携帯電話を使うときのマナーを列記しておきます。
マナーモードにするべき主な場所
- 会議や打ち合わせの席
- エレベーターなどの狭い場所
- 飲食店など人が多い場所
- マナーモードにするよう指示されているスペース
電源を切るべき主な場所
- 電車・バス・飛行機などの乗り物の中
- 病院など医療機器に影響を及ぼす場所
- 電源を切るように指示されているスペース
まとめ
よく「携帯がつながらないと仕事にならない」という方がおられますが、社会的な規範を犯してまで行わなければならない仕事というのは、緊急時を除いてはそんなに多くはないと思います。
全ては携帯電話の使用方法を含めた、使用する側の行動と考え方次第です。携帯電話をビジネスの現場で使用するからには、一人の社会人として良識のある使い方をすることが必要です。
公共の場では、他の方の迷惑になると考えられる行為は控えなくてはなりません。