「以後気をつけます」の意味と使い方を解説!バイトとビジネスで使い方を区別しよう!

上司や先輩からミスや失敗を指摘された場合、何と答えますか。返答の仕方はお詫び・反省など様々ですが、代表的なフレーズの1つとして「以後気をつけます」が挙げられるでしょう。

組織や雇用主の立場として避けたいのは、同じミスや失敗の再発です。「以後気をつけます」は、再発防止の意味でも的を射た答え方といえます。

本記事では「以後気をつけます」の意味・使い方を解説するほか、より深い反省やお詫びの言葉・より丁寧な敬語表現などもピックアップ。バイトとビジネスそれぞれの対応法についても紹介します。

一読するだけで必要な情報をまとめて得られますので、ぜひ最後までお読みください。

この記事の内容

「以後気をつけます」の意味は?


「以後気をつけます」は決まり文句として定型化しつつありますよね。いま一度、意味や趣旨を確認しておきましょう。

今後注意する・気を付ける


「以後気をつけます」とは、簡単にいえば再発を起こさないための注意の言葉です。

宣言や宣誓と比べると弱い表現ですが、自分自身を戒める意味合いもあります。

思わしくない事態や結果を反省する意味


「以後気をつけます」には反省の意味もあります。思わしくない状況や結果を招いてしまった事実を振り返り、受け止めるニュアンスです。

「以後気をつけます」にはお詫びや謝罪のカラーが薄く、外部の相手に使うには不適切とみなされています。

しかし実際のところ、反省のプロセス自体は「以後気をつけます」にも内在しているのです。

「以後気をつけます」の使い方は?


前節で解説した意味を踏まえ、「以後気をつけます」の使い方を紹介します。言葉遣いだけでなく、態度・姿勢といった精神性も関係する点に注意しましょう。

上司に注意された時


上司から注意を受けた時に「以後気をつけます」と返答するのは、典型的な使用例の1つです。

一般論としてスタッフクラスよりも上司・責任者の方が視野や見識などが豊富で、スタッフが自覚していないミスや手落ちを的確に見抜きます。

ミスや手落ちがあった事実を受け止め、素直に「以後気をつけます」といえる姿勢が大事です。

自分の非や力不足を認める姿勢が必要


スタッフに対する注意はプライドを傷つけるためのものではなく、品質改善や戦力アップのためのもの。

反射的に言い返したくなっても、どうして注意されたのかを考える前向きな姿勢が成長につながります。

注意や指摘の内容を踏まえて「以後気をつけます」と発言することにより、真摯な姿勢を見せることができるでしょう。

ミス・失敗の場合は再発の防止策もセットで


企業原理として、反省だけでは本質的な改善行動とはいえません。ミスや失敗が繰り返されないよう、再発の防止策が必要です。

意識の高いスタッフはミス・失敗の機会に合わせて、再発を防ぐ手立てもセットで考えます。自分自身が成長するだけでなく、防止策を考える上司の負担を減らすことにも貢献するのです。

「以後気をつけます」と反省の弁を述べるとともに、再発の防止策もセットで提示することで、失敗の経験を改善行動につなげられるでしょう。

「以後気をつけます」の注意点を解説!


「以後気をつけます」にはリスクも潜んでいます。というのも、聞き手によってはネガティブな受け止め方をする場合もあるからです。

注意点として「以後気をつけます」に含まれるリスクの内容と、対応策を合わせて紹介します。

外部の相手に対する言葉としてはリスクを伴う


先述の通り、「以後気をつけます」には反省の要素が含まれています。一方、自分自分の反省に留まるニュアンスも否定できません。

相手に対するお詫びの気持ちよりも自己反省の色合いが強いと受け止められます。外部の相手に対してお詫びや謝罪が必要な場合は、まず誠意を見せることを優先するのがセオリー。

上記の理由から、開口一番で「以後気をつけます」と発言するのは避けるようにしましょう。

どのように埋め合わせをするかを明らかにするとよい


外部の相手に対する「以後気をつけます」も、使い方次第では好意的に受け止められる場合があります。

「以後気をつけます」と発言する前に、ミスや手落ちによって生じた不利益や迷惑を埋め合わせるための提案をするとよいでしょう。もちろん独断ではいけませんので、上司や責任者と相談することが必要です。

ちなみに埋め合わせの内容について相手の了承を得た後、「以後気をつけます」と発言するのは大変効果的。

なぜなら取引や付き合いの継続希望をアピールするとともに、品質・サービスの改善につなげる意志も伝られるからです。

「以後気をつけます」より丁寧な敬語表現は?


「以後気をつけます」は敬語表現の中でも比較的ソフトな言い回しです。状況によっては、より固い表現の方がよい場合も。

上記を踏まえ、「以後気をつけます」より丁寧な敬語表現2つを覚えておきましょう。

注意いたします


「以後気をつけます」の類語で「注意します」というものがあります。「注意いたします」は、丁寧の度合いを高めた表現です。

ポイントは丁寧の補助動詞「いたします」にあります。同じ敬語分類の「します」よりも敬意の度合いが高く、意味は同じでもいっそう改まった印象を与えることができるのです。

反省いたします


「反省いたします」も、「注意いたします」と概ね同じ要領で使えるフレーズ。「反省」の単語を使うことで、より直接的に反省の意を示すことができます。

バイトとビジネスで言い方を区別するべき?


労働環境・雇用条件に応じて、スタンスや振る舞いは変わるもの。言葉遣いも同様です。

「以後気をつけます」と発言したい場面で、どのような点に留意すればよいのかをチェックしておきましょう。

言い方の区別は必要


結論から述べると、バイトとビジネスでは「以後気をつけます」の使い方を区別する必要があります。理由としては、責任の重さが異なる点に注目すべきです。

どちらも雇用契約に基づく労使関係にあり、スタッフクラスの場合は上司の下に付く点で共通ですね。

同じ部下の立場でも、バイトの場合はあくまでバイトとしての責任しか負いません。一方ビジネスの場合、組織の一員・従業員としての責任が伴います。

また評価の査定や昇給の有無などについても、バイトとビジネスでは仕組みが大きく異なるもの。

ミスや失敗が多く、なおかつ反省や改善が見られない従業員は、自ずと厳しい評価に晒されるでしょう。

ビジネスの方が誠意を要求される


バイトよりもビジネスの方が、課される責任は重いと述べました。ミス・失敗・手落ちにより生じた結果に対し、問われる誠意についても同様です。

バイトの場合は、責任者が尻ぬぐいをしてくれる場合がほとんど。一方ビジネスの場合、失敗の事実に対してどのように向き合うかも仕事の1つです。

ビジネスにおいては組織としての利益・損失を考える必要があります。失敗を糧として再発防止にまで踏み込められれば、誠意のある対応とみなされるでしょう。

一方、形だけのお詫びや反省を見せるだけで改善の意志や取り組みがなければ、不誠実な人材として厳しい評価を受けることになります。

「以後気をつけます」に代わる類語・言い換え表現は?


バイトとビジネスとの区別を前提とし、「以後気をつけます」に代わる類語・言い換え表現を考えてみましょう。バイト・ビジネスごとにピックアップします。

バイトで使える類語・言い換え表現


バイトの立場や環境で、「以後気をつけます」の代わりに使える類語・言い換え表現は次の2つです。

注意します

「注意します」は「以後気をつけます」とほぼ同義です。気を引き締め、同じミスや失敗を繰り返さない心構えを表します。

二度としません

「二度としません」は再発防止の意志を表す一言。大人が使う言葉としてはやや軽いものの、意味自体は誠意のあるものといえます。

ビジネスで使える類語・言い換え表現


ビジネスでは、バイトよりも固い言葉遣いが求められますよね。先に紹介した敬語表現を踏まえつつ、類語・言い換えを考えてみましょう。

肝に銘じます

「肝に銘じます」は、心に刻み込むという意味。ただ反省するのでなく、重大な出来事として忘れることのないよう記憶する意味合いです。

深く反省いたします

「深く反省いたします」は、「反省します」の改まった表現です。強い反省の意を表すとともに、敬意の度合いの強い丁寧語で誠意も示します。

再発防止に努めます

「再発防止に努めます」はミスや失敗を繰り返さない、という意味で使われます。「努めます」とは努力すること。反省だけでなく、再発を防ぐ意志も示せるフレーズです。

「以後気をつけます」を使った例文4選!


解説してきた意味・用法を踏まえ、「以後気をつけます」を使った例文を考えてみましょう。バイト・ビジネスそれぞれのケースで、2つずつ紹介します。

バイトでの例文

例文1

「高木君、10分遅刻だよ」
「すみません、店長!以後気をつけます!」
「これで2度目だからにね。バイトとはいえ、自分で対策しなきゃ!」
「おっしゃる通りです…スマホでアラーム設定します!」

例文

「鈴木君、さっきのクレーム対応なんだけど『以後気をつけます』の部分がまずかったね」
「えっ、そうでしたか?」
「途中から私が対応して良かったよ。『以後気をつけます』だと、自分の反省だけで終わってるでしょ」
「ああ、確かに!お詫びの言葉が足りませんね」
「その通り。まず、お客様に誠意を示すのが第一だね」

ビジネスでの例文

例文

「佐藤さん、前回と同じミスしてるね」
「すみません…以後気をつけます」
「ミスは誰でもするものだけど、実は反省の仕方で差が出てくるんだよ!だから気を付けるだけじゃなくて、対応策も考えるべきだ」
「ご指摘ありがとうございます」

例文

「電話を聞いてたけど、お客様からのクレームだったの?」
「クレームではなく、ご指摘でした」
「そうか、トラブルではないんだね。ただどちらにしても、『以後気をつけます』だけだとちょっと弱いね」
「『ご指摘ありがとうございます』『ご不便をおかけして申し訳ありません』とか、ひとつ前置きした方がいい。お客様の意向に沿う姿勢を見せる必要があるね」

「以後気をつけます」の外国語表現をピックアップ!


最後に「以後気をつけます」の外国語表現として、英語と韓国語の用例を紹介します。

英語


・“be careful not to forget that in the future”
(忘れることのないよう、以後注意します)

・”It won’t happen again”
(二度と起こりません)

韓国語

 ”앞으로 조심하겠습니다.”
(今後気をつけます)

まとめ


「以後気をつけます」は使い方次第で役に立つフレーズ。一言で済ませられる場合と、組み合わせによって効果を発揮する場合とに分かれるのがポイントです。

場面や相手に応じて、「以後気をつけます」を適切に使い分けてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
この記事の内容